加湿器付きクリーンブース |
|
静電気対策には湿度コントロールが有効です。そこで水滴の出ない加湿器「クリーンウエッター」とクリーンブースをダクトで直接ドッキングしました。 静電気が発生しやすいフィルム加工やプラスチック成型、静電気によって壊れやすい電子部品の検査工程、ハンダ付け、などの静電気対策とクリーン度がどちらも要求される工程に最適です。 |
型式 | AW-30DA | AW-50DA | AW-70DA |
外形サイズ(W×D×H) | 900×550×2250 | 1000×600×2400 | 1000×850×2700 |
加湿量(L/h) | 5.6 | 8.6/8.2 | 13.6/12.7 |
風量(m3/min) | 30 | 46/44 | 73/68 |
電源 | 単相 100V | 3相 200V | 3相 200V |
保有水量 | 20L | 30L | 40L |
吹きだし口(※変更可) | 塩ビ製VP150φ×3 | 塩ビ製VP150φ×4 | 塩ビ製VP200φ×5 |
本体:帯電防止塩ビ板 (※通常の塩ビ板を使用したものもあります。) |
クリーンウエッターとは |
|
◆エアワッシャ式加湿器 | 水滴(霧)も蒸気も出さずに湿り風を送風して加湿を行い、さらに室内空気も循環しているため空気清浄効果も得られます。 →クリーンウエッターの仕組み |
◆加湿の必要性 |
クリーンエリアでは静電気によるさまざまなトラブルが問題となります。一般的には冬期は外気が非常に乾燥しますし、夏場でもエアコンのコンプレッサーの働きにより、外気よりも室内の湿度は低くなる傾向になります。よって、静電気を防ぐには、加湿機を使用して一定以上の湿度を保つことが必要となるのです。 |
◆クリーンブースとの相性 | 極端な話、ブース内で事務所用の加湿器を使用しても効果はあると思います。 しかし、発塵を押さえるにはHEPAフィルターを通過させる必要があります。ところが、HEPAフィルターは細かな水滴も捕集してしまいます。フィルターの表面が濡れるとゴミ同士が溶けて固着したり、フィルターのガラス繊維が溶けて弱くなったりします。その点、完全に気化した湿り風を送風するクリーンウエッターなら問題はありません。 |
◆他の方式との比較 | 蒸気式、超音波式、スプレー式など他の方式との比較をしました。 →加湿器の比較のページをご覧下さい。 |
加湿と静電気対策 |
|
◆湿度と静電気の発生 | 静電気の発生は空気中の湿度と大きな関係があります。一般的には湿度が40%より下回るようだと静電気は急激に発生するようになります。静電気対策が必要なクリーンルームでは多くの場合、湿度を50~60%に調整します。 |
◆イオナイザーとの併用 | イオナイザーは効果はありますが、有効範囲が狭いのが欠点です。後述の実験からも全体を加湿して静電気の発生を抑えつつ、局所的にイオナイザーを使用することが有効だと考えられます。 |
◆導電性床材とアースの活用 | もう一つの効果的な方法はアースをとることです。特に床は導電性のマットや塗装で静電気を逃がすようにしなければなりません。また、作業員、金属の作業台、装置などはアースを取ることが大切です。 |
【テフロン板を使って測定しました】 発塵せず、酸性の薬品にも強いのでクリーンルームの中でも良く使われるテフロン板(PTFE)。実はかなり強くマイナスに帯電する性質を持っています。 |
|
上記のクリーンブースを稼動する前、ポリエステル製クリーンルームウエアの生地で3回ゆっくりと擦り、アースをとっていないテーブルの上に置き、表面電位計で測定すると、-6300Vありました。 かなり、大きな帯電量です。また、放置しても値はほとんど変わりません。 |
|
この状態でブロア型イオナイザーを約30cmのところに置いてスイッチをONにします。たちまちのうちに除電されて、100V以下になります。 | |
次に、テフロン板を取ってもう一度ポリエステル生地で3回擦り、今度はONしたままのイオナイザーから約1m離した所(風が直接当たらない場所)で測定してみます。値は-7600V。イオナイザーの除電効果は極めて限定的なものだということが分かります。 | |
加湿後(70%)もう一度、テフロン板を擦って見ます。帯電はするものの、帯電圧は下がり、半分程度になります。また、放置すると少しづつではありますが電位が下がってきます。 | |
【実験の結果から】 加湿されたエリアでは静電気の発生を防ぐ、もしくは、速やかに除電するということはできませんが、静電気の発生量が下がる、ゆるやかに除電するというでは効果があると考えてよいように思います。おそらく、イオナイザーと組み合わせることで効果が増すものと思われます。 |
|
シーズシー株式会社
info@csc-biz.com
電話078-252-7201/FAX078-252-7210
シーズシー株式会社
〒651-0085 兵庫県神戸市中央区八幡通1-1-14 IPSX SOUTH 4F [google map]
本社/Tel.078-252-7201 , Fax 078-252-7210
関東営業所/Tel.080-5330-3142
Copyright (C) CSC Co,ltd. All Rights Reserved.