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クリーンルーム用自立型空気清浄機

 クリーンパッケージユニット (型式:CCP-60)

クリーンパッケージユニットは大風量HEPAフィルターと大型ファンをパッケージ化したもので、設置するだけでクラス1万~10万のクリーン化を実現します。比較的広い室内を安価にクリーン化する場合などに効果的です。
●構成材料の見直しと量産で従来品より大幅にコストダウン
●陽圧用・循環用どちらにも対応可能
●作業員や装置・棚などに風が当たらない斜め上方吹き出しタイプ

【斜め上方に吹き出し方式】

床置き型クリーンユニット自体はかなり古くから存在していたクリーン機器です。
20年以上前に誕生し、その間、ずっと外観は変わらず、1800H程度の箱型で正面に吹き出す形でした。この形では風を真っ直ぐに吹き出すために作業員や棚にあたり「風が当たって仕事がしにくい」や「ゴミを拡散する」といった問題点がありました。
新型では高さをやや低く押さえ(1500H)斜め上方に吹き出すようにしました。
吹き出される風は1方向に押し出されるように吹き出すのでかなり近くでも上記の風による問題を解決しています。
高さを抑えたことで輸送も容易になりました。(目に見えないコストダウンにつながります)また、吹き出し口にはVHSを取り付けていますので吹き出しの方向は調整が可能です。
斜め上に吹き出し クリーンルーム用空気清浄機 HEPAフィルター搭載空気清浄機

【1台で循環用・陽圧用どちらも可能】

前後のパネルは取り替え可能。吸い込み部分のプレフィルターと化粧パネルを取り替えれば、吸い込みの方向を変えることが出来るので1台で循環用・陽圧用のどちらでも使用することが出来ます。
循環用として使用する場合は室内に設置し正面から吸い込み、正面に吹き出します。
陽圧用として使用する場合は壁に開口をあけて背面から外部の空気を吸い込み室内へ吹き出すようにします。

【壁に埋め込むことも可能なすっきりしたフォルム】

クリーンパッケージCCP-60は壁に埋め込み使用にも対応した設計になっています。陽圧使用時に施工が容易になります。

CCP-60の設置の疑問にお答えして、さらに便利に活用できる!

クリーンルーム用空気清浄機|CCP-60|応用編

清浄度と換気回数

一般的にクリーンルームの設計では、対象となる部屋に対し、1時間あたり容積の何倍のクリーンエアを供給するかで、清浄度の設定を行います。これを換気回数といい、n回/時間 で表します。
※マイクロエレクトロニクス対応クリーンルームの場合。JIS B 9919「クリーンルームの設計・施工及びスタートアップ 」による。詳しくはこちらクリーンルームの定義と規格について
※クラスごとの一覧表はこちらクリーンルームの清浄度について

1時間あたりの処理風量(m)÷容積(m3)=換気回数(n回/h)
※HEPAフィルターの風量は分あたりで記されることが多いので60倍する。

※ただし、これは壁・床・空調も含めクリーンルームとして設計した場合で、一般環境の部屋にCCP-60さえ置けば、すぐに適応可能というわけではありません。

例:10m×10m×2mH(200立米)の部屋にCCP-60×1台設置した場合。
処理風量(50(処理風量)×60(分)×1(台))÷200 = 15回/h ※50Hzの場合
処理風量(60(処理風量)×60(分)×1(台))÷200 = 18回/h ※60Hzの場合
となり、別表のクラス10万(JIS クラス8)に対応することになります。

清浄度とゴミ・ホコリ

清浄度の対象となる粒子の大きさは0.5μm粒径のパーティクルで評価することが多いのですが、クラス1万、10万対象のクリーンルームではむしろ、これよりも大きな粒子を問題とすることのほうが多いようです。
ここで、ご注意いただきたいのは、0.5μm程度の微粒子であれば気流に乗って浮遊しているのでクリーンエアの循環で除去しやすいのに対し、5μm以上の大きさのゴミ・ホコリになるとすべてが除去できるわけではないということです。
大部分のゴミ・ホコリは(かえって大きいほど)その場に落下し溜まっていきます。
一度溜まってしまったゴミ・ホコリは掃除して除去するしか、有効な方法はありません。
清浄度の維持管理のためにはCCP-60を活用すると同時に清掃活動もかかさず行いましょう。
▼参考ページ
● クリーンルーム内のダストについて考えて見ましょう。
● クリーンルームのダストを見る「ポラリオン クリーンルーム ライト」
クリーンルームライト

排気と陽圧

清浄化が必要な場合でも工場の中には排気を伴う工程があります。例えば、廃熱が必要な、乾燥・ベイクなどの炉、食品の加熱・放熱工程、においや安全のために排気が必要な溶剤を使う工程などです。

この場合、排気している室内にCCP-60を置いて循環させてもなかなか清浄化できません。なぜなら、清浄化しているそばから、排気により屋外の新たなゴミ・ホコリが室内に侵入してくるからです。しかし、排気を止めるわけには行きませんのでCCP-60を陽圧仕様で使用します。排気量以上に給気を増やすことが出来れば、よいのですが、完全に陽圧にならなくともそれなりに効果は期待できます。

便利なオプション

自動的に予定の時間でON/OFF

●カレンダータイマー仕様

対象スペースが広く、数台のCCP-60を設置するときいちいち全部のスイッチを入れていくのも面倒ですし、全部に渡り配線をするのも大変です。そんなときに便利なのが「カレンダータイマー仕様」。自動的に予定の時間でON/OFFします。
※10台以上のご発注の場合のみ対応可能。
吸い込み口が調整可能 前面
吸い込み口が調整可能 裏面

●1/2吸込み口仕様

CCP-60の全風量を外部から入れる陽圧仕様すると風量が多すぎる場合(空調などに影響が出る恐れがあります)、外からと室内の吸い込みをほぼ均等にして、クリーン化するための吸込み口です。適度な陽圧を保ちつつ、清浄化する事が出来ます。

※吸引量は調整できませんので、おおよそ1/2づつ吸うようなります。

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工場の陽圧化が簡単に設置できて、
吹出しの風でゴミが舞わない 「陽圧ラクダ」

「陽圧ラクダ」HEPAフィルターと小型のファンをパッケージ化したもので、設置するだけでクラス1万~10万のクリーン化を実現します。
「陽圧ラクダ」を設置すると室内のクリーン化が簡単にできます。

ラクダバルーン(CCP 30R):円筒形CSバルーンにより0.3m/sec程度の低風速にしているため、風による床面からのゴミの巻き上げがほとんど起こりません。
VH グリル(CCP 30):吹き出しの方向は 工具などで調整いただくことで 上下左右好きな方向に調整が可能です。

詳しくはこちらのページをご覧ください。
簡易陽圧化装置「陽圧ラクダ」
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