クラス10,000(ISOクラス7)クリーンブースを測定しました。 |
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クラス10,000(ISOクラス7)クリーンブースの基本仕様1.HEPAフィルターユニットを使用し、内部を陽圧に保ちます。HEPAフィルターは0.3μm径ののパーティクルを99.97%以上の効率で捕集します。陽圧にすることで、常にゴミはクリーンブースから外へ追い出されるようになります。 2.乱流方式です。クリーンブース上部にHEPAフィルターユニットを乗せ、拡散させて室内に吹きだします。層流方式では、ほとんどゴミは風に乗って全部運ばれますが、乱流式では気流の死角が出来て、かなりの部分がロスになります。 3.換気回数を30~60回/h以上に設定します。※弊社では40~50回が標準。換気回数とは、HEPAフィルターユニットの定格風量で1時間あたりに内部の空気をクリーンエアで入れ替えることが出来るかの回数をいいます。※なお、この数値は各クリーン機器メーカーによりバラつきがあり、規格で決まっている数値ではありません。 |
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実際のクリーンブースで測定してみました。 |
クリーンブースの仕様:サイズ:2500 x 2500 x 2000 H(有効) 11m3/min HEPAフィルターユニット×1台搭載 換気回数:約53回/h |
① 上記ブースを通常空間に設置します。まず、無人状態でパーティクルカウンター(リオン社 KR-12A)は中央(床から1mの高さ)に置き、起動と同時に、パーティクルカウンターを人の影響が出ないようにパソコンから操作して測定します。 ② 次にパーティクルカウンターをコーナーから50cm(床から1mの高さ)のところに移動させ、やはり、無人で測定します。 ③ 次に1名をオーバーオール無塵服を着用し、いすに着席した状態でブース内に入れます。 パーティクルカウンターを中央に置き、同様に測定します。 なお、資料によるとこの状態での人からのパーティクルは14,800個/分となっています。(0.3μm以上) ④ 今度は同じ状態でパーティクルカウンターの高さを床から50cmに下げます。 ⑤ 次に有人のまま、パーティクルカウンターをコーナーから50cm、床からの高さを150cmにして測定します。 ⑥ パーティクルカウンターの高さを1mにします。 ⑦ パーティクルカウンターの高さを50cmにします。 |
実験結果から |
①について この実験を行った部屋は通常、クリーンブースの組立てなどに使用するため、一般的な工場などよりはややきれいな、50万個/cfくらいの環境です。フィルター直下では、
起動からたった2分ほどでパーティクルを測定しなくなります。 クラス100 (ISOクラス5)でもクラス10000 (ISOクラス7)でも同じHEPAフィルターを使用しますので、吹き出し口からの風が直接あたるところは、クラス10000よりもはるかにきれいな空間になります。 |
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②について 乱流のため、中央と比べるとかなりパーティクルが緩やかに減少します。それでも、目標の1万以下には6分後には到達します。 1万を過ぎても徐々に減少していることも見て取れます。 ※結局、このブースに限らず、クリーンブースの基本仕様を満たしておれば、内部が無塵無稼動で負荷がない場合、風量(換気回数)が少なくても、時間はかかりますが、目標数値には到達することになります。実際の現場では空のままブースだけを動かすことはまずないと思いますので内部発塵がある場合の回復速度に影響すると考えてください。 |
このページでは実験要領と写真、一部の考察のみを公開しています。 クラス10000の清浄度測定結果・③以下の考察は「CSC NET会員限定ページ」で公開しております。 ご覧になるには会員登録が必要です。(※登録は無料) |
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