クリーン化におけるあるべき姿3
ゾーニング
ゾーニングとは、汚れた区域と清潔な区域を分けて清潔な環境を作り出す手法です。 目的の清浄度に応じてゾーニングの方法は異なります。例えば、高い清浄度の区域を作る場合、 少しずつ段階的に清浄度を高めていく管理を行い、最終的に目標の清浄度を作り出します。 また、通路は清浄度の異なる区域が隣接するため、区域間の持ち込みゴミを管理する事が最も重要です。
確認要件
1)工場の各区分は、清浄度別にゾーニング(区分)されていますか?
作業場所や工程などが清浄度別に区分けされ、図面にも明確に記されており、作業者全員に、その区分を知らされていることが望ましいです。
2)ゾーニングされた区域間の境目は、設備や目印などで区分けされていますか?
清浄度に応じた区分けを行い、境目に仕掛けを設けて区域間の持ち込みゴミを無くす事が望ましいです。
3)区域毎に禁止された資材や道具等が明確になっており、それを実施されていますか?
区域毎の清浄度に従って、持ち込み可能な資材や道具が明確になっており、必要に応じて禁止資材道具を特定・規制し、清浄度が守られるようすることが望ましいです。区域間を超えて資材や道具を持ち込む際には、物品別に洗浄方法に決まりを設けて管理するようにしましょう。
手法
1)下記の例図のように、工場の各領域が領域毎にゾーニングして、区域分けを行います。
2)領域の境目に仕掛けを設け、見た目でも区域が違うことを認識させます。
(下記内容は、区分けが容易な方法の順)
- テープ(床面の色分け)
- 段差
- 下駄箱(靴の履き替え)
- 粘着マット
- 二重扉(インターロック)
- エアーシャワー
▼例図において、考えられる仕掛け
このようにゾーニングで区域分けを行い、異物持ち込みをなくして清浄度の維持を行ってください。